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ほんだなぶろぐ

読んだ本、漫画、見た映画などについてのレビューを、備忘録を兼ねて行っております。

あなたがモテないのは、あなたがキモチワルイからです「すべてはモテるためである」

 

著者の二村ヒトシが、どこかのネット記事で「すべての男はキモチワルく、すべての女はメンドクサイ」と断言していて、これはこの人の本を読まなくてはならない!と感じました。これほど断定調で大胆な、しかもそれでいて核心をついている(ように見える)ジェンダー論を展開する人はいない、と思います。

 
この本は、モテるための指南書というよりはジェンダー論ではないかと、僕は思っています。
 
二村ヒトシという人は、AV監督で、主に痴女ものを得意とする監督です。
 
撮影中に実際にマスターベーションしながらAV監督業務を行うことがあるため、ビデオパッケージのスタッフ紹介に監督」ではなく「撮影現場でチンチンいじってた人」と表記されたこともある。 Wikipediaより
 

 

とのことです。
 
どうせキモチワルイんだから、モテないんじゃん。……解散!となってしまったら本にはならないわけです。当然ながら。
 
じゃあどうすればモテるの?といえば、「比較的キモチワルくない男がモテる。女であれば、比較的メンドクサくない女がモテる」というのが本書の回答です。といっても、全然伝わってきませんよね。でも、簡単にいうとそういうことなのだと思います。
 
まず大前提としてキモチワルイというのは容姿や外見の問題ではありません。自意識の問題です。
 
少年漫画を見れば一目瞭然なんですが、だいたいの主人公は女性に興味がなく鈍感ですが、女性の方から(しかもみんな可愛い)寄ってくる。これを現実の世界にも持ち込んで、少しでも目が合えば、自分のことが好きなんじゃないか?と意識してしまうことってありませんか?その自意識がキモチワルいのです。
とは言っても、少年漫画を読んでるからこういう思考になってしまったんだ、少年漫画こそが諸悪の根源だ!っていうわけではありません。
逆に、それが男性の根源的な欲求だからこそ、多くの少年に支持され、ウケるわけですから、それは仕方のないことですね。
 
また、少女漫画を見れば女性のメンドクサさが分かると思います。自信のない、取り柄のない(と自分で思っている)女の子にイケメンが寄ってきて「君はそのままでいい」と甘くささやく。これだって、女性の根源的な欲求だからこそ、多くの少女に支持されるわけです。
 
こういうやっかいな自意識は修正していくしかありません。自分にしか向いていない意識を、相手に向ける努力をすること。相手から優しさを求めるならば、まず自分から優しくすること。これは全てのコミュニケーションにも通じることだと思うのです。自分が本当に望んでいるものが分かること。それを、相手に分かるように伝えること。また、相手の話やシグナルに気を配り、相手が本当に望んでいることが分かること。単純にするとこれだけのことです。しかし、とてもむずかしいことでもありますが……。
 
決してモテの指南書というだけでない、良書だと思いました。