ほんだなぶろぐ

読んだ本、漫画、見た映画などについてのレビューを、備忘録を兼ねて行っております。

「第五の権力」

 

Googleの創始者の1人である、エリックシュミットが書いた、「第五の権力」を読みました。
 
ブログにツイッターフェイスブックが流行したことによって、今までオーディエンスでしかなかった人たちが情報を発信できるようになりました。この権力の強さは計り知れないものがあり、大企業や行政組織などに影響を与えるほどの力を持つようになりました。
 
これまでの社会では立法、司法、行政そして報道機関が四大権力でしたが、IT技術の発達によって、そこに「個人による情報発信」が加わるようになるだろう。
 
それがこの本の邦題である「第五の権力」です。
 
全世界の情報を収集し、検索できるようにすることが自らの使命と考えているGoogleならではのスケールの大きな本でした。
 
世界の戦争や飢餓、災害復興、個人情報の取り扱いなど、内容は多岐にわたり、読み応えのある一冊です。
 
特に個人情報に関する項目。プライバシーに関する教育はこれからますます必要になるでしょう。若気の至りで身内に自慢するつもりで悪事をひけらかしたものが全世界に発信されて問題になる。そこかしこで起こっている問題ですね。もちろん、日本以外でも起こっており、問題になっているようです。
 
Googleが予測する未来のカタチ。広く浅く語っており、なかなか興味深かったです。しかし、それらの問題に対してGoogleがどう関わっていくのか?というビジョンがあれば、もっと良かったのですが。