ほんだなぶろぐ

読んだ本、漫画、見た映画などについてのレビューを、備忘録を兼ねて行っております。

HOME 愛しの座敷わらし


日曜ロードショーでHOME 愛しの座敷童を観ました。

東京で一つ屋根のしたで暮らしながらバラバラだった家族が、岩手の古民家で暮らし始めたところ、座敷童のおかげで仲良くなれました、という筋としてはシンプルなハートフルドラマです。

気になったのは、なぜあんなにコントラストが強いのか?ということです。ハートフル家族ドラマならあんなにコントラストを強くする必要はないのでは?
なんだか、相棒のようなサスペンス系や、リングみたいなホラー系のようなコントラストの強さで、影はより黒く、光はより白くなっているのが気になりました。鏡に座敷わらしが映ってるところとか、まんまホラー映画に見えました。

なんだか不思議なことが起こる→なんか怖い→でも悪いやつじゃない?→親近感が湧いてきて家族の一員

って流れは分かるのですが、このコントラストのせいで混乱しました。

また、ホラーとか、妖怪物語でよくあるのが、良きにつけ悪しきにつけ、異形のものと縁を結べばなんらかのカルマが生じるというルール。

座敷わらしのいる家は繁栄するが、座敷わらしの去った家は没落する

ってやつです。

座敷わらしは主人公家族が気に入ったみたいで、引越しについていくところで映画が終わりますが、このルールが気になって仕方がありません。ホントに幸せになれたのだろうか、あの家族は…?

ハートフルドラマに終始するのであれば、座敷わらしが存在するのか存在しないのか?くらいの微妙なさじ加減の方がよかった気がします。