一九八四年
ジョージオーウェルの一九八四年を読みました。
この本が書かれたのは1949年ですから、35年後の世界がこんな風になっているかもしれない、として書かれたものだと思います。
あらすじ
舞台はオセアニアで、あらゆる市民活動は「党」による監視の目にさらされ、自由な恋愛さえも処罰の対象になっている世界です。
主人公は、ウィンストンで、この「党」の真理省に勤務しています。ある日同じ省のジューリアと恋仲になり、党の監視の目を盗んで逢瀬を続ける2人ですが、あえなく逮捕され、拷問を受けることになります。
今後はさらにいっそう「党」への忠誠を誓うようにするため、思想教育を受けるのです。
とてつもない影響力を与えた怪作
「党」の英雄である「ビッグブラザー」は各方面に大きな影響を与えています。
アップル社のマッキントッシュのCMにも使われています。「ビッグブラザーをぶっ潰せ」
この小説はとにかく展開がおそく、党員の生活に関する閉塞感が主に前半部分で語られていますが、後半の拷問のシーンは恐ろしくリアリティがありました。