人間をほかの目的の手段として使ってはならない 夫がATMになった日 考察
ブコメでは「夫=ATMって妻=無料の風俗って言うのと同じくらい品がないと思うんだけどなー」と書きましたが、文字数が足りなくてエッセンスしか書けなかったので、補足したいと思います。
この話題を、もしも女友だちが「私の旦那、自分のことに全然お金を使わなくて、私や子供のためばっかりにお金を使うのよねー」と聞いていたら、「へえ、いい旦那さんだね愛されてるね」と返すと思うけど「私の旦那、自分のことに全然お金を使わなくて、私や子供のためばっかりにお金を使うのよねー。だからATMって呼んでる」と言われたら、「いや、ちょっと待って」と反論すると思います。
どうしてこの記事がこんなに『もにょっ』とするのかということについて考察を載せておこうと思います。
続きを読む賢明さなど犬に喰わせろ 深夜特急1 香港・マカオ
第一子だったからなのか、わりと両親からやめなさいと止められることが多い子ども時代だった。あれは危ないからダメ、こうしたら失敗するからこうした方がいい。自分の経験から息子が失敗や挫折を味わうことがないように配慮してくれているというのはよく分かる。
失敗してはいけないという気持ちが強くなるにつれて、チャレンジしたいという意欲も損なわれていった。休日は家にいて、どこにも出かけたくないし、新しいことをは始めるのは、うまくいかなかったら嫌だからやりたくない。
でも、旅にでるようになって、リスクを取ることの目もくらむほどの自由を味わった。誰も僕のことを知らないし、失敗したって誰も僕を笑わない。訳知り顔で忠告してくるような人もいない。開襟を開いてその土地の人間に助言を乞えば、適度な距離感を保ちながら快く教えてくれる。もちろん、それが間違っていたり、煙たがられたりすることもあるにはあるけれども。
僕は旅が好きだ。半年で17カ国ヨーロッパの国々を回ったこともある。今はすっかり落ち着いてしまって、ふらっと旅に出たりはしていない。その時の気持ちも随分と色あせてしまったように思う。ところが、沢木耕太郎の名著、深夜特急を読んで、何がそのときの自分を突き動かしたのか改めて分かった気がした。
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声なき悲鳴 最貧困女子
近所に口唇口蓋裂の同級生の少女が住んでいた。おぼろげな記憶の中では、彼女の両親は知的障害を持っており、暮らしぶりもあまり裕福とは言えなかった。
粗末な身なりをして、口唇口蓋裂ゆえにうまく発音できないので人とコミュニケーションを取ろうとせず、ひっそりと学校に通っていた。積極的ないじめの対象になっていたわけではないけれど、彼女が困っていてもなんとなく無視してしまうような空気があった。
算数の練習問題を解いていた時間だったと思う。僕の隣に座っていた彼女が消しゴムを忘れてしまったようで、困っていたらしかった。
僕はそれに気がつかなかっただけなのだけれど、教師は僕が彼女を無視したと思ったらしく、僕を叱りつけた。
小学生だった僕は当時すこしだけむっとしたけれど、この本を読んでその思い出に感慨を抱くようになった。
以下、レビューです。
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