ほんだなぶろぐ

読んだ本、漫画、見た映画などについてのレビューを、備忘録を兼ねて行っております。

2015-01-01から1年間の記事一覧

さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ ちいさな王子 考察

ちいさな王子 (光文社古典新訳文庫) 作者: サン=テグジュペリ,野崎歓 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2006/09/07 メディア: 文庫 クリック: 8回 この商品を含むブログ (37件) を見る ちいさな王子、あるいは、星の王子さま。 パリで空港の名前にもなってい…

死は確かなもの生は不確かなもの「わたしを離さないで」

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) 作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2008/08/22 メディア: 文庫 購入: 32人 クリック: 197回 この商品を含むブログ (292件) を見る 塩野七生によれば、古代ローマでは敵軍を撃破した…

強い人 弱い人 無敵の人 「ちぃちゃんは少し足りない」

すごい漫画だと聞いて読みましたが、これは確かにすごい漫画でした。初見では、えっ、これで終わり?と思いましたが、今考えてみると、終わりのタイミングとしては絶妙だったのかもしれません。 ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックス…

何が君を駆り立てるのか?劇場版サイコパス感想

個人的には2期が散々だったサイコパス。劇場版で盛り返すことを期待していましたが、あえなく撃沈(あくまで、個人的な感想です)。なんでなんだろうとつらつらと考えておりますと、やはり脚本のまずさがあります。幻のマキシマから、「何が君を駆り立てる…

愛すべきスノッブ映画 グランドブダペストホテル

ウェスアンダーソンのグランドブダペストホテルを観たので、その感想を。グランドブダペストホテルは、ある小説家がかつて栄華を誇った高級ホテル、グランドブダペストホテルに宿泊するところから始まります。ホテルはオフシーズンで客の数はまばら。かつて…

ストーリー至上主義ここに極まれり 「ベイマックス」感想

ディズニーピクサーのベイマックスを観てきましたので、その感想を。政治的正しさがあるためにこの作品が面白いのだという意見もありますが、むしろストーリーを面白くしようと思ってブラッシュアップしていった結果、政治的な正しさを獲得したのかもしれな…