2014-01-01から1年間の記事一覧
実は中学生のころから村上春樹の文章に魅せられているファンの1人です。今でも好きな小説家は?と聞かれると真っ先に村上春樹の名前が浮かんできます。平易で読みやすい文体とは裏腹に、読んでいるうちに行間からどうしようもない孤独感がにじみ出てくると…
塩野七生の「ローマ人の物語」という本で、政治には長けているが経済に疎い政治家と、経済には長けているが政治に疎い政治家なら、後者のほうが為政者としては優れている、と断言していました。 政治における経済感覚とは、一つは税金のデザインに関すること…
著者の二村ヒトシが、どこかのネット記事で「すべての男はキモチワルく、すべての女はメンドクサイ」と断言していて、これはこの人の本を読まなくてはならない!と感じました。これほど断定調で大胆な、しかもそれでいて核心をついている(ように見える)ジ…
仕事でロンドンのヒースロー空港に行ったとき入国審査で「Who do you work for?」と聞かれたことがあります。 直訳すると、あなたは誰の為に働いていますか?ですから、大いに混乱しました。 誰のためだろう?未婚だし、家族のためじゃないな。自分のため?…
シドフィールドの脚本術は映画脚本のバイブル的な本になっています。主に作劇の作法についての内容であるため、効果は脚本だけにとどまらず小説や漫画など、物語を物語る必要のある全てのジャンルに応用可能と思います。 シドの脚本術は、伝統的な三幕構成に…
アンジー他俳優の演技は素晴らしかったし、映像も美しかった。音楽も雰囲気も衣装もよかった。となれば、あとは脚本だけ。ですよね。 男がこきおろされてるという人もいるけれど アナ雪と同様にミサンドリー(男性嫌悪)で、男が添え物と化している、という…
結論から言えば、設定はいいのに、惜しい、という感じのロボットSF漫画です。 現代、あるいはごくごく近い未来の話。 一風変わった多数決システムを開発した大学生の前沢と、ロボット工学を学ぶ元設計士の大学生井熊の二人が少女型のヒトガタロボットを製作…
せっかく本を読んでも、読みっぱなしというのはよくない。本をよく読んでも考えなければ血肉にならないですよね。どんなふうに本を読めば、それを効率的にアウトプットすることができるのだろう?と思って手にとった一冊です。 著者の福田和也さんという方は…
最終巻を読み終えて、この物語が様々な属性を持っていることに驚く。 青春群像劇であり、ロードムービーであり、ファムファタルの話であり、クライム・ストーリーでもある。 しかし、ラストを見ると、やはりプンプンという青年の成長の物語なのだと思った。 …
英語でお金のことをクレジットと言う。クレジットの別の意味は、信用だ。 紙幣は目に見えるが、それはお金と言うものの実体ではない。紙幣の材料原価は、その値段よりもはるかに安い。じつのところを言えば、信用という目には見えないものがお金の実体なのだ…