平和の反対は自由 カント 永遠平和のために
永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: カント,中山元
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/07
- メディア: 文庫
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平和の反対とはなんだろうか?
戦争?紛争?剣呑としたイメージの言葉を思い浮かべがちだけれど、ドイツの哲学者イマニエルカントは「自由」ではないかと説く。
人類の歴史と戦争は切っても切り離せない。日本史でも世界史でも、およそ歴史と名のつくものの実態は戦争の歴史であり、支配者と被支配者の関係こそが歴史を形作っていく。
戦争はいかなる場合においても悪である。では、この悪しき存在である戦争を永遠に起こさないためにはどうしたらよいだろうか?
ドイツの哲学者、イマニエルカントが考え抜いた結果、この草稿が生まれた。100分de名著で取り上げられてて面白そうだったので読んだ。国連憲章を作成する上でお手本になったと言われているらしい。
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視覚表現のその先 読むドラッグ ウルトラヘヴン
時間とは何だろうか?そして、自我とは何なのか?
果たしてそれらは本当に存在するものなのか?
自己同一性の拠り所となるのは、時間の連続性に他ならない。朝トーストを食べ、信号待ちで危険な車と危うく接触しそうになり、朝礼ギリギリでなんとか出社時刻に間に合う。
この連続した時間の中に生きていると認知しているからこそ、時間という概念を理解し、僕達の自我が揺らぐことはない。
でも、それが何らかの理由で揺らいでしまったら、自分が自分であると確証を持てるだろうか?
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アメリカという名の病 グレートギャツビー
ドナルド・トランプが45代目のアメリカ合衆国大統領選を制したこの年の11月に、グレート・ギャツビーを読みなおす機会を持てたのは個人的にはとても感慨深い。
彼の公約の一つに、「強いアメリカ」を取り戻すというのがあるそうだ。
いつの時代の、どんなアメリカが「強いアメリカ」なのか僕にはピンとこない。昔は良かったというならば、今はダメなのか?昔と今はどこが違うのか?
1984年生まれの僕から見れば、アメリカは常に世界経済のトップを独走して来た印象だ。Appleやgoogle、Amazon、IBM、枚挙に暇がないがないほどの世界的な大企業に恵まれている。
僕が子供の頃、アメリカは世界の警察という役割を自ら進んで引き受けていた。米軍基地を防衛の要所に設置し、不穏な空気がないかを見張る力強い父親的な存在だ。僕の連想する「強いアメリカ」は「世界の警察」であり、パターナリズムの権化としてのアメリカだった。
しかし、トランプはむしろ米軍基地の縮小も視野に入れているという。これはダブルスタンダードに感じられて、とても不思議だった。
そんな中で添付のインタビューを記事と、それからグレート・ギャッツビーを読んで、気がついた。アメリカは、アメリカという名の病にかかっているのだ。
- 作者: スコットフィッツジェラルド,Francis Scott Fitzgerald,村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
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